いさか新聞 38号 (2006/05) 市民の努力が、業者の利益に

2010年05月24日

いさか新聞 38号 (2006/05)

市民の努力が、業者の利益に

お金の流れと、空き缶の流れ
開き直る市長・局長・自民党
汚職議員にも給料は支払われ続ける
いよいよ100条委員会

「市民の努力が、業者の利益に」五月晴れも爽やかな気分になれません

●お金の流れと、空き缶の流れ●

5月19日に自民党のボス・村岡功市議が収賄罪で二度目の起訴をされました。障害者団体に頼むはずだったリサイクルセンターの管理運営業務を、市に圧力をかけて公募入札に変え、身内の業者に落札させた見返りとして200万円を受け取ったことが明らかになっています。

贈賄業者は、65億円の税金をかけて建設したリサイクルセンターを年間わずか3千万~6千万円で借り、市民が分別して市が収集した空き缶をタダで手に入れ、それを売却するだけの仕事で利益を得ています。さらに、入札がわずか10万円差で二位だった業者が贈賄業者そのものであり、一位と二位の業者は社長・役員・住所が同じどころか、入札書類の筆跡まで似ていることが分かりました。市役所ぐるみの談合が疑われているのに、市は「入札は有効だった」と断言して、調査しようとしません。

●開き直る市長・局長・自民党●

これまで開かれた臨時本会議や政治倫理確立委員会で、市長や局長は口をそろえて「圧力や働きかけはあったが、政策変更は自分の信念でやったことだ」と答えています。

事件当時の前環境局長などは、定年退職して民間人となった気楽さからか、「圧力があったのは事実だが、政策変更は住民の環境を守るためにやったことで、圧力は関係ない。悪いのは賄賂をもらった議員であり、結果責任を取れと言われても困る」と完全に開き直りました。圧力質問をした自民党議員も「政策的に正しいと思って発言しただけ」と弁明しています。

「議会発言と賄賂は関係ない」という議員と、「政策変更と圧力は関係ない」という市長・局長。こんな言い訳が成り立つのなら、この世に斡旋収賄(あっせんしゅうわい)事件は存在しません。市長・局長・自民党議員は、自分たちが汚職事件の一端を担っていることを、もっと自覚すべきです。

●汚職議員にも給料は支払われ続ける●

4月28日の臨時議会で、自民党も含む全議員が村岡功議員に辞職勧告決議を突きつけましたが、自民党はその後も2週間以上、村岡功議員を自分たちの会派(グループ)のメンバーに置いていました。5月18日に逮捕された村岡龍男議員に対する辞職勧告も、30日の臨時議会で決議される予定ですが、村岡親子はいまだに議員を続けています。   (注:その後、6月7日に村岡功議員は辞職しました)

そもそも辞職勧告決議は「あなた辞めるべきですよ」という意思表示で、法的強制力は全くありません。私は、村岡議員を強制的に辞めさせるために「除名」という手続きをとるべきと考えていますが、この除名手続きを議題に上げるのに必要な9人の議員が集まらないのが、今の神戸市議会の現状です。

4月5日の逮捕以降、全ての議会を欠席している村岡功議員にも、給料は税金から満額支払われています。議員が逮捕された時から給料の支払いを停止し、有罪が確定した時点で没収するような条例が必要です。早くしなければ、6月のボーナスまで汚職議員の口座に振り込まれてしまいます。

今回の事件で臨時の本会議や委員会が何日も開かれているわけですが、自民党から共産党まで、議員は給料とは別に1日8千円~1万4千円の出席手当てを受け取っています。同じ議会内で起こった不祥事で、自ら仕事を増やして残業手当てをもらっているようなもので、私の会派「市民力」のメンバーは出席手当ての受け取りを拒否しています。パフォーマンスなどではなく、税金をいただく身として当然の感覚だと思っています。

●いよいよ100条委員会●

5月30日に開かれる臨時本会議で、いよいよ地方自治法100条にもとづく委員会が設置されます。答弁を拒否したり嘘をついたら罰則のある100条委員会で、委員となって厳しい質疑を続けます。私は今回の事件で疑惑追及のヒーローのような顔をするつもりは全くありません。同じ議会内で起こった汚職事件に気付かなかった責任を痛感しており、むしろその罪をつぐなうような気持ちで、ひとつひとつ当時の事実を明らかにして行きます。



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