いさか新聞 28号 (2003/12) 住民と議会の間の高い壁

2010年05月24日

いさか新聞 28号 (2003/12)

住民と議会の間の高い壁

議会改革は一歩も進まず
費用弁償を受取拒否しました
住民参加型の議会を目指して
衆院選の候補者 1,000 人アンケート
ついに灘駅の南北通路ができます

「住民と議会の間の高い壁」六甲山の紅葉が今ひとつでしたね

●議会改革は一歩も進まず●

10月8日の議会運営委員会で、私が6月の任期初日に理事会に提出していました「議会改革23の提案」(くわしくは「いさか新聞26号」を参照)の検討結果が発表されました。

  1. 政務調査費(各会派に支給される活動経費)の領収書を公開してはどうか?
    • 相手方のプライバシーや政治活動への影響などが考えられるため、現行どおりでよい。
  2. 夜間・休日議会など、新しい議会開催のあり方を検討してはどうか?
    • どれだけニーズがあるか疑問であり、費用もかかるため検討する必要はない。議会の内容は議事録とホームページで対外的に知らせている。
  3. 議会に出席するだけで1日8,000円~14,000円もらえる「費用弁償」を廃止してはどうか?
    • 条例という根拠もあり、改めなければならない理由も見当たらないため、現行どおりでよい。
  4. 傍聴者や議員も本会議や委員会を録画・録音できるようにしてはどうか?
    • 録画・録音を認めると、発言取り消しや訂正ができなくなるため、慎重に考える必要がある。また、録画・録音された内容が不適切に利用される可能性もある。

上記のような理由がつけられて、提案のほとんどは却下されてしまい、議会のインターネット中継と、議会文書をメールやホームページで配布するペーパーレス化だけが、かろうじて今後の検討課題として残りました。「現状で何も問題ない」といった態度では、議会はますます時代に取り残されて行きます。

●費用弁償を受取拒否しました●

今回はルールを変えられませんでしたが、ルールの範囲内で可能なことから始めようと考えて、同じ会派の高山議員とともに費用弁償の受取拒否をすることにしました。

1日1時間でも議会に出席すれば、給料とは別に1万円前後の出席手当てがもらえる費用弁償は、世間一般の感覚からずれている、という理由で他都市でもどんどん廃止されています。特に借金の多い神戸市で、今後、市職員の手当てや住民に対する補助金を削る議論がある中で、議員だけが自分たちの手当てを自分たちで決めて受け取り続けるのはおかしいと思います。

議会運営委員会では自民党から共産党まで「受取拒否はルール違反だ」とずいぶん揉めましたが、「条例や議会運営委員会で受け取りを義務付けられたわけではない」と受取拒否を続けています。

●住民参加型の議会を目指して●

現在の政治システムでは、役所から情報を得る権利、役所に質問をぶつけたり提案をする権利、そして政策を決定する権利は、議会が優先的に握っています。私は、現在の議会が握っている権利を、少しずつ住民に明け渡してゆくことが必要だと考えています。

そこで今、「駅前議会」というプロジェクトを準備しています。会社員の参加できる時間帯に駅前の会議室を借りて、住民と役所職員が議論する場を設けます。神戸市の政策について知っていただき、その場で役所職員に意見をぶつけていただき、素晴らしい提案があれば、私たち議員がさらに調査を進めて本会議で市長に政策提言します。

全国各地の役所が「住民参加型」に生まれ変わっている中で、議会も脱皮しなければいけません。来年1月には第一回を開催したいと思いますので、ぜひご注目ください。

●衆院選の候補者1,000人アンケート●

11月9日の衆院選の結果を、皆様はどうご覧になったでしょうか?相変わらず投票率の低かったことがマスコミで問題にされていましたが、私は投票率よりも、本当の意味での「関心」を高めることの方が大切だと考えています。あまり情報も集めないままに「ノリ」で投票する人ばかり増えるよりも、自分なりに情報を得て、納得して投票に行く人が一人でも増えることが正常な選挙への第一歩です。

今回の衆院選では大学生と一緒に、全国の衆院選候補者1,000人にアンケートを行いました。質問づくりからアンケートの発送・回収・ホームページ掲載・広報…と膨大な作業量でしたが、○×式ではなく4ページにおよぶ記述式の面倒なアンケートにもかかわらず、自民党から共産党まで4割の候補者が丁寧に答えてくださったのが励みになりました。

今後はこのアンケート回答のとおりに議員活動をしてくれているかどうか、当選したひとりひとりの国会議員の発言や賛否を監視していきたいと考えています。

●ついに灘駅の南北通路ができます●

灘区で長年の問題となっていたJR灘駅をまたいで南北に自由に行き来できる通路ができます。来春に都市計画決定がされた後、工事が始まる予定となっています。

これも一生懸命に署名活動をして下さった街の皆様のお陰です。本当にありがとうございました。



minna_isaka at 15:22│この記事をクリップ!実績